2007年2月19日月曜日

野幌の森

ぐずついた天気が続き、なかなか冬晴れの日が訪れない。天気予報も悪い方に外れる。昨日も曇りのち晴れの予報だったが、野幌の森に着くと、空はセピア色の雪雲に覆われ、雪がモクモクと降り始めた。
冬の森は白と褐色の寒々とした風景が広がるだけで面白いものは何もない。増して、昨日は天気予報もはずれ、灰色の冬空だった。しかし、駐車場は夏と変わらないほど混み合い、多くの人々が散策に訪れていた。冬の森にも人を引きつける力があるのだろうと思う。
昨日は週一で書いているこのブログのネタを探しににここを訪れたのだが、あまり収穫はなかった。野鳥の写真を何枚か撮ったけれど、デジカメの写真は全て失敗だった。この写真は小生が気づかぬ間に相棒に撮られてしまったものだ。相棒は以前は奇妙奇天烈で理解に悩む写真ばかり撮っていたが、小生と一緒に写真をやりだしてから最近はまともな写真が撮れるようになった。

2007年2月11日日曜日

雪祭り


10日土曜の夜、デッサン会が終わった後、帰りにちょっと寄り道して、夜の雪祭りを見てから帰った。

今までに雪祭りを夜に見に来た記憶は無い。ライトに照らされて暗闇に浮かぶ白い雪像はちょっと神秘的で、人々の黒い影とは対照的である。

しかし、神秘の世界も雑踏や仮設の看板や出店が氾濫していて、ひと時も現実の世界を忘れさせてくれない。雪像の中に潜んでいる雪女も外に出てこられないで困っているだろう。

雪祭りが終われば長い冬も半分過ぎた気持ちになり 、ちょっと気が楽になる。

2007年2月5日月曜日

白鳥の湖

昨日、2月4日、野鳥を見に相棒とウトナイ湖に行った。札幌は早朝から吹雪で、終日、好天は見込みはなかったが、ウトナイ湖の天候は曇りの予報だったので、あまり躊躇せずに出かけた。

北北西の強風に追われるように36号線を南下するが、期待とは裏腹に吹雪は益々強くなるばかりであった。恵庭あたりでは湿った雪が信号にべったりと張り付いていて、停止線を越えても何色が点いているのか良く見えない、急ブレーキをかけて止まることも何回かあった。
カーラジオからは空の便の欠航のニュースは入ってこないから、この先の千歳空港周辺の天気はそんなに悪くないはずとか何とか言って神経質そうに運転している相棒を慰めた。

しかし、もし、相棒が引き返そうと言ったら、素直に「そうしよう」と言ったかもしれない。ノロノロ運転でやっと千歳市街に入りかけた頃、なんと!急に前方の空が明るくなり初め、不安気持ちが消え、喜びで気持ちが膨らんだ。フロントウインドウ越しに空を見上げると、もう雪雲はなく、風に流されてくる雪が陽を受け光っているのが見える。相棒のハンドルさばきも軽やかになってきた。鼻歌も聞こえそうだ! 
自分の天気分析力の素晴らしさを自我自賛しているうちに青空が見えるウトナイ湖に着いた。

白鳥たちの表情は歓迎よりも餌を持ってこなかった我々をたしなめているように見える。パン屑でも持ってきたらどんな顔をしてくれるのかと思う。シベリアから何千キロも飛んできた君たちの方が偉い思うが、正直言って、人馴れしている野鳥にはあまり興味は湧かない。

自然の野鳥をみるため、湖岸の奥中にあるサンクチュアリを訪れたが、凍った湖面には野鳥の姿はない。湖面に突き出した船着場のような観察台の上に陣取り、持ってきたガスストーブで、湯を沸かしコーヒー入れて、野鳥が来るのを待った。冬の野外で飲む熱いコーヒーは格別に美味い。
1kmほど奥の美々川が流れ込んでいるあたりにワシが飛んでいるのを見つけた。ゴマ粒ほどにしか見えないが、確かにワシのようだ。凍った湖面を渡って、近くまで行くことにした。氷をミシミシ(ヒビが入る音)いわせながら、中ほどまで歩いて来たところで、ワシは森に向かって飛んで行ってしまった。
ここの近くの岸辺の丘の中腹に野鳥観察小屋があったので、昼飯と置いてきた荷物を取りに一旦引き上げて、その観察小屋に来て野鳥を見ることにした。

観察小屋の中で待つこと1時間余り、ワシも白鳥も他の野鳥も現れないので、あきらめかけた頃、左手の森の向こう、500mほど離れた上空をワシが現れた。 尾羽の形からみて、オジロワシと思われる。ワシはこちらに近づくこともなく、森の陰に消えていった。
ワシが去りしばらくして、今度は白鳥の群れが、左手から現れた。急反転を繰り返しながら高度を下げ、500mほど離れた美々川が流れ込んで凍っていない湖面に舞降りた。この白鳥が舞い降りる光景を カメラのファインダーで追うことが出来た。

白鳥が群れで舞い降りる姿は華麗で美しいと感じた。反転する度に、隊形が変わり、躍動感を感じる。大型の姿の美しい鳥ならではの美しさだ!これが今日の発見と思う。



午後3時近くになり、陽もだいぶ傾き、気温も下がり始めた。今日はもうこれで、お開き!